営業って、偶然がいっぱいですよね ③
「なんで浅井君は他社のビールを飲んでるんだ」
インナーサークルに、奇跡的に参加させていただけることになりました。
そこで飲まれていたのはもちろん他社のビールでした。
後から入れていただいた身分です。「うちのビールに変えてください」なんて、とても厚かましくて言えるはずがありません。
そこは黙って、大人しくしていました。せっかく参加させていただいた会で、真っ先に自社の営業をかけるようなことは、どうしてもできなかったのです。
町長の、思わぬ一言
ところがある会合で、メンバーの一人だった町長から、こう指摘されたのです。
「なんで浅井君は他社のビールを飲んでるんだ」
もちろん、好んで飲んでいたわけではありません。「すみません」と、思わず謝ってしまいました。何かを訴えたわけでも、頼んだわけでもありません。ただその場を取り繕うので精一杯でした。
ただ、この町長の声はとにかく大きい。次の会合からは、会で出るビールがすべて当社のものに変わっていたのです。
仕掛けたのではなく、参加を続けていた
がつがつと営業をかけることも、もちろん大事です。でも、あの時本当に大事だったのは、まずは参加させていただくことでした。
だから自分からは何も働きかけず、大人しく参加を続けていた。そうしているうちに、自然とそうなっていったのです。
こちらから仕掛けたわけではないのに、続けているうちに物事が動いていく。
続けていたから、拾ってもらえた
これまでご紹介してきた老舗バーの出会いも、商工会議所会頭からの広がりも、すべて自分が何かを強く仕掛けた結果ではありませんでした。今回も同じです。厚かましくお願いすることを我慢して、ただ参加を続けていた。その姿勢を、誰かが見ていてくれたのだと思います。
営業をしていると、「こちらから動かなかったのに、動いてもらえた」という場面に、何度も出会います。手数を重ね、その場に居続けることで、思わぬところから助けが差し伸べられる。そんな瞬間の積み重ねが、営業という仕事の面白さなのかもしれません。
「偶然」を呼び込む行動の仕組み、チームでも再現できます。
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