案内状を届けた先の会長が、商工会議所の会頭だった

営業って、偶然がいっぱいですよね ②

案内状を届けた先の会長が、商工会議所の会頭だった

愛媛の活性化の提言セミナーを企画した時の事です。愛媛の財界関係者に集まっていただこうということで、一社一社、丁寧にご案内に回っていたところでした。

案内状を、まずは自社の生産関係会社に持って行きました。

その会社の会長が愛媛商工会議所の会頭を務めておられることは、実は事前にわかっていました。

特別な意図があったわけではありません。お付き合いの深い会社だったので、単純に順番が早かっただけです。

快諾が、次の案内先での「材料」になった

ところが、この会社の会長が、たまたま愛媛商工会議所の会頭でもありました。お話をすると、会社とのご縁もあってか、その場で出席を快諾してくださったのです。

ここからが、狙っていなかった展開でした。

次にご案内した先で、「実は商工会議所の会頭も出席されます」とお伝えすると、その企業もすぐに出席を決めてくださいました。またその次の会社では、「会頭と、〇〇社の社長もすでに出席されます」とお伝えする。案内先を一社一社回るたびに、お伝えできる出席者のお名前が増えていく。

そうやって、五月雨式に出席が決まっていき、最終的には50社を超える規模のセミナーになりました。愛媛新聞や地元放送局からも取材を受けるほどの会になったのは、間違いなくあの日の一件が起点でした。

手数を出していたから、拾えた

最初の一社を、たまたま早い順番でご案内していただけです。それが後になって、これほどの広がりを生むとは、正直まったく想像していませんでした。

もし、あの案内が後回しになっていたら。もし、そもそも一社一社丁寧に回るということをしていなかったら。会頭の快諾も、その後の広がりも、生まれていなかったはずです。

手数を重ねていると、その中のどれかが思わぬ形で作用して、次につながっていく。

丁寧に回っていたからこそ、拾えた

前回の記事でお話しした老舗バーのエピソードと同じで、この広がりも「戦略」ではなく「地道な積み重ね」の延長線上にありました。一社一社、丁寧に案内に回るという当たり前の行動を、当たり前にやっていただけです。

それでも、その当たり前の積み重ねの中に、思いがけない偶然が潜んでいる。営業という仕事を長く続けていると、そういう瞬間に何度も出会います。

次回は、砥部焼で知られる町の町長との縁が、地元の財界団体で扱うビールの銘柄を変えるきっかけになった話をご紹介します。

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